アトネさんで開催された第31回チーム対抗お絵かきバトルに参加した時の絵です。
参加チームは「王冠」でした。


「帰らずの王様」

タイロルロゴに王冠を描きたくて、アニメ映画のポスター風。
リーダーが「かえるの王様、あるいは鉄のハインリッヒ」に御執心だったので便乗いたしました。

物語

昔々あるところに外出が好きな王様がいました。
どのくらい好きかというと、家来が王様の首に鎖を巻いて引っ張らないと城に帰って来ない程でした。
ある日、業を煮やした家来の一人、ハインリッヒは
「そんなに外がいいなら一生外でお過ごしなさい。そうだ、かえるとしての一生を終えるまで城に帰らずともよろしい!」
と言って王様にかえるの呪いをかけ、城から放り出してしまいました。
王様はしばらく自由を満喫していましたが、数日で飽きてしまいました。それからまた数日たつと城に帰りたくてたまらなくなりました。ですが、かえるの呪いを解かない限り帰れません。
王様はすっかり反省してしょんぼりとしていました。そこへボールが時速160キロで飛んできて見事に大当たり。王様はぺちゃんこにつぶれてしまいました。
「あらいやだ。ヘンな生き物に当たっちゃった!」
ボールを投げたのは隣の国の末の姫でした。
姫は可憐な見た目に反して怪力だったので嫁の貰い手がなく、一緒に遊んでくれる友達もおらず、毎日一人でお気に入りのボールで遊んでいたのでした。
姫がボールを当ててしまった生き物の様子を恐る恐る見に来てみると
そこにいたのはぺちゃんこになったかえるではなく、かえるとしての一生を終え、呪いが解けたイケメンの王様でした。
王様は姫の豪腕に惚れ込み
「僕とバッテリーを組んで(=夫婦になって)ください!」
とプロポーズしました。
姫は野球に疎かったのでさっぱり意味がわかりませんでした。
とにもかくにも王様は姫を城に連れて帰って結婚して、今度は城の中で野球をして物を壊しまくり、ハインリッヒを以前にも増して困らせたということです。
おしまい。


おまけ






2011年9月